学生の頃〜社会人で多汗を自覚
学生の頃から「脇汗、ちょっと多いなー」と感じてはいたものの、その理由まではわかりませんでした。
特にある時期から急に脇汗の量が増えたときには、
どうしていいのか分からず戸惑っていました。
自分なりにネットや本屋で原因を調べてみることに。
そこで、「多汗症」という言葉に出会い、ようやく自分の症状の正体がわかったのです。
自分の体質に名前があると知って少し安心したものの、「この先ずっと続くのかな…」という不安もありました。
母とのやりとり
多汗症について深刻に悩み始めるようになった私は、さりげなく母に相談しました。
「脇汗がとくべつ多いみたい」と打ち明けると、
「大丈夫、私も多い方だから」「緊張したときには止まらなくなるよ」と、明るく励ましてくれました。
母なりに気を遣ってくれているのが伝わり、少し安心したのを覚えています。
病院に行くきっかけ
19歳のある日、「一度専門の先生に診てもらおう」と、私の脇汗を心配してくれていた母が、
病院に連れて行ってくれました。
そこは父が以前にワキガ手術でお世話になった先生の病院でした。
母は手術には慎重で、「できれば治療で落ち着いて暮らせるようにしてあげたい」という思いを強く持っていました。その気持ちは私にも伝わってきて、母なりに一生懸命考えてくれているんだと感じていました。
処方された塩化アルミニウムローション
そこで処方されたのが 塩化アルミニウムローション でした。
これは、一般的に「制汗剤の有効成分」として使われることが多く、汗を抑える働きがあります。
これまで市販の制汗剤ではほとんど効果を感じられなかった分、「もしかしたら」と
一縷の光のように期待で胸が膨らんでいました。
自宅に持ち帰り、すぐに塗ってみたところ・・・
これまで何をしても止まらなかった脇汗がほとんどでなくなり、脇の下がサラサラに感じられたのです。
そのときの嬉しさと驚きは今でもよく覚えています。
思わぬ副作用
けれど、喜びは長く続きませんでした。
数日後の夜中、突然全身がかゆくなり始めたのです。
足、顔、背中と、次々にかゆみが広がり、鏡を見てみると頭の先から足の先まで赤く腫れていました。
まるで虫に刺されたようにボコボコと腫れあがり、さらに喉の奥までかゆみが広がって呼吸が苦しくなり、
とても怖い思いをしました。
慌てて母に連絡をし、翌日すぐに病院を受診。
幸い大事には至らず、薬で落ち着きホッとしたのを覚えています。
医師からの説明と中止の決断
診察では「塗りすぎた可能性」「もともとの敏感肌」「疲れや体調不良による免疫低下」などが、
原因かもしれないと説明を受けました。
結局、私の体質では長く使い続けるのは難しいと判断し、塩化アルミニウムの使用をやめることにしました。
せっかく変化を感じて嬉しかっただけに、継続できなかったのはとても残念でした。
人によって合う・合わないがある
この体験を通してつよく感じたのは、薬やケア用品には「合う人もいれば、合わない人もいる」ということです。
人によっては問題なく使える場合もあるとされている塩化アルミニウムローションも、
「誰にでも効果がある」「必ず安全」とは言えないのです。
塩化アルミニウムの一般的な注意点
塩化アルミニウムは市販の制汗剤にも配合されていることがあり、比較的メジャーな成分です。
一般的に言われている注意点としては――
敏感肌の人は刺激を感じやすい
塗布しすぎると赤みやかゆみが出る場合がある
傷や炎症がある肌には使わない方が良い
初めて使うときは必ずパッチテストをして、少量から始めるのが安心
こうした基本的なことを守るだけでも、肌トラブルをある程度防ぐことにつながります。
体験を通じて学んだこと
今回、残念な結果にはなってしまいましたが、
「自分に合った方法を見つける大切さ」を実感することができた経験となりました。
世の中には、制汗剤やケア用品、生活習慣の工夫や専門医への相談など、いろいろな方法があります。
大事なのは、一度の失敗であきらめないこと。
安全に配慮しながら少しずつ試していけば、きっと今より快適に過ごせる日々が見つかるはずだと思います。
まとめ
塩化アルミニウムは汗を抑えるのに役立つ成分として知られていますが、
私のように体質によっては合わない場合もあります。
使ってみたいと考えている方は、必ず少量から試して、異常を感じたらすぐに使用をやめて
医師に相談してくださいね。
私の体験談が、同じように悩んでいる方にとって「安心して選ぶためのヒント」になれば嬉しいです。
You are not alone — I hope my story helps you find a better way that suits your life.
(あなたは一人じゃありません。私の体験が、自分に合う方法を見つけるきっかけになれば嬉しいです)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました